こんにちは!
今回は、シャドーイングについてお話します!
シャドーイングとは?
シャドーイングとは
耳から聞こえてくる音声に遅れないように、できるだけ即座に声に出して繰り返しながらそっとついていく
門田修平(2015)「シャドーイング・音読と英語コミュニケーションの科学」より引用
というトレーニング方法です。
その効果についてはこちらの記事で紹介しています。
シャドーイングの方法
それでは僕の行っているシャドーイングの方法を紹介します。
僕は基本的にディクテーションをまず先に行ないます。そのあと同じ音声を使ってシャドーイングしていきます。
以下が僕が行っているシャドーイングのステップです。
1.自分のペースで音読
2.スクリプトを見ながらシャドーイング
3.スクリプトを見ずにシャドーイング
それでは詳しく説明していきます。
1.自分のペースで音読
そのままですが、まずは音声は流さずにスクリプトを自分のペースで音読していきます。これは軽い口慣らしの準備運動感覚ですね。1回で納得できなければ複数回行ないます。
2.スクリプトを見ながらシャドーイング
これはシンクロリーディングとも呼んだりもするみたいですが、ここでは普通に「スクリプトを見ながらシャドーイング」とします。
今度は音声を流し、スクリプトを見ながらシャドーイングしていきます。目でもスクリプトを読めるので、多少聞き取れなくても頑張って音声についていくことができます。
ここで注意するのが、実際の音声を絶対に追い越さないという点です。そもそも耳を鍛えるトレーニングですが、追い越してしまうということは読んでしまっているということですよね。これではリスニングではなくリーディングになってしまいます。スクリプトはあくまで聞き取れなかったとき用です。音声をまず聞いて、それを真似するつもりで行ないます。
必要に応じて最初はスピードを少し遅くして、少しずつ実際のスピードまで上げていく場合もあります。
その時僕が使用するアプリはこちらです。
3.スクリプトを見ずにシャドーイング
このステップがいわゆる本来の「シャドーイング」です。
音声を流しシャドーイングしていきます。このステップでも必要に応じて僕はスピードを下げます。
最初の音読のステップでも、2つ目のスクリプトを見ながらするシャドーイングでも、基本的に僕は複数回行ないます。特にこの最後に行うスクリプトなしのシャドーイングは何回も繰り返して行ないます。もちろん長さにもよりますが、少なくとも10回は繰り返します。それでも満足いかない場合はもっと行ないます。
シャドーイングにおける注意点
それでは次にシャドーイングをする際、気をつけるべき点を紹介します。
それはシャドーイング中、意味に意識を向けるということです。
最後のステップまで行き、何回も繰り返していると耳に入ってきた音を何も考えなくても繰り返して言えるようになります。しかし、あまり頭を使わずにシャドーイングをしても効果は高くありません。
シャドーイングでは以下の基礎知識で紹介している、2つ目のプロセスである「理解」を強化するトレーニングです。
繰り返すことができているということは音声はしっかり認識できているということです。しかし、意味に意識を向けないと1つ目のプロセスの「認識」で止まってしまいます。
自分の発している言葉の意味をしっかり理解しながら、自分が実際に言っているつもりで行うことがとても重要です。
シャドーイングおすすめ教材
シャドーイングをする教材としては、ディクテーションと同じくスクリプトがあるものを選びましょう。
以下でいくつかオススメを紹介します。今回は英語のみです。ごめんなさい!
こちらはSLAの研究者、門田先生と玉井先生が出されているものなので間違いないです。
TED Talks
続いてはTED Talks ですね。
アプリもあります。
それからディクテーションの記事でも紹介しましたが、BBC 6 Minutes English とVOA learning English もシャドーイング用の教材としておすすめです。
それではディクテーションを続け、リスニングの力をつけていきましょう!
参考文献:
門田修平(2015)「シャドーイング・音読と英語コミュニケーションの科学」東京:コスモピア
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