こんにちは!
ビッグバンセオリーシーズン1エピソード2のパート2です!
前回レナードがペニーのお願いを引き受けてましたが、荷物を代わりに受け取るというものでしたね。
まずはその荷物を受取るシーンです。
“hardly“の意味は聞いたことがあるかもしれませんが、「ほとんど〜ない、めったに〜ない」という意味です。ここではその”hardly“が、「私もそう思う」の”I think so.”の文に入っていますね。つまりここでは「到底そうは思えない」というような意味になります。 正直この表現はそこまで他では見ないのですが、シェルドンはよく使います。個人的には意味はほとんど同じでも、”I don’t think so.”と言うよりもアクセントがあっていいなと思います! そのまま次のシーンへと続きます。 “have“には日本語に訳しづらい意味がいくつかあるのですが、これもその1つです。”don’t“があるので否定形ですが、もとの形は”I(‘ve) got this.“です。 “I(‘ve) got“は口語でかなりよく使われるのですが、”I have“とほぼ同じ意味と考えていいです。 ですので、”I’ve got a car.“と”I have a car.“はどちらも「車を持っています。」という意味になります。もっと言うと、”I’ve got“の”‘ve“つまり”have“は省略してかまいません。つまり大雑把に言うと “I have” = “I’ve got = “I got” という等式ができあがります。 それを踏まえて、”I got this.“というのは直訳すると「これを持ってる」ですね。もちろんその意味で使う場面もあるでしょうが、一般的に使われる意味は少し異なります。 ニュアンスとしては、「(これはもう私の手の内にあるから)任せて!」というような意味です。 何か重そうな物をもっている人に”Are you okay?“と声をかけて、”I got this!“と返ってきたら、「大丈夫、任せて!」というような意味です。 そしてレナードの”I don’t have this.“に話を戻しますが、これは”I got this.“の反対ということです。つまり「手の内にない、コントロールがない、抑えられない」なんていうような意味です。 ここでは自然な日本語訳として「ダメだ」を載せていますが、「無理だ」でも意味的にはしっくりきますね。 これに関してはフレーズというより、”Sarcasm“についてお話しようと思いピックアップしました。 “Sarcasm“という言葉をどこかで聞いたことはありますか?日本語だと「皮肉」と約される場合が多いですが、日本語でいう「皮肉」とはちょっと違います。 “Sarcasm“は嫌味+ユーモアというイメージです。具体的にどんなものかと言うと、あえて反対のことを言うというのが多いです。今回あげた例もまさにそうですね。 レナードが自分たちはアルキメデスの子孫だと豪語したあとで、結局失敗し、それに対して発した言葉がこの“Archimedes would be so proud.”「アルキメデスは誇らしいだろうね」です。アルキメデスが実際に見ていたとして、到底誇らしいとは思えない状況ですよね。そんな状況であえて「誇らしいだろうね」と言っているところがちょっと嫌味であり、ユーモアなのです。 全然おもしろくないと思った方もいるかもしれませんが、”Sarcasm”は英語圏のユーモアです。慣れてくると少しづつおもしろさがわかってくると思います! ちなみにシェルドンはこの”Sarcasm”を理解できないという設定なのですが(このエピソードの後半でわかります)、僕はこのエピソードを見て、「いやいや思いっきりSarcasm使ってるじゃん!」って思ってしまいました。おそらく全てのキャラクターが”Sarcasm”を使っています。慣れてくると気にしていなくても「あ、今の”Sarcasm”ね」ってわかるようになると思います。 続いてのシーンは二人がなんとかベッドを部屋まで運んできたというところです。 最後ベッドを下ろすときにシェルドンが指を挟んでしまいました。 これはいわゆる間投詞というものですね。驚いたときに使う表現です。意味としては”Oh my God!“に近いですね。シェルドンはこの間投詞のバリエーションが多くておもしろいです。 補足ですが、キリスト教徒の人は神様の名前を使ったフレーズを避ける人もいます。その場合、”Oh my God!”の代わりに”Oh my goodness!”や、”Oh my gosh!”を使います。これから先のエピソードで登場しますが、シェルドンのお母さんは熱心的なキリスト教徒です。ですのでシェルドンも自然とそういう言葉を避けているのだと思います。今後もシェルドンの感嘆表現が出てきたら紹介していきますね! それでは次のシーンに移ります。 シェルドンがどうしてもペニーの部屋を掃除したくなり、ペニーの部屋に勝手に侵入し掃除をしている場面です。 このシーンはビッグバンセオリーの中でも個人的にはかなりお気に入りのシーンです。 ものすごい低い声で話すが特におもしろくて好きです。 ではお役立ちフレーズを解説していきます! “ridiculous”とは訳の通り、「バカげている」とう意味です。学校の教材や、資格試験には出てきませんが、日常会話ではかなりよく使われる表現です。とりわけ汚い言葉ということはないです。バカバカしい、不合理だという場面で使える便利なフレーズです。 “What the hell.“を単体で使用すると、「どうにでもなれ、(仕方ないから)やるか」というような意味になります。本当はしたくないけど、仕方なくやるというような場面で使われます。他にも、驚くようなことを見たり聞いたりして、”What the hell?!“と言うと「なんだって?!」や「マジかよ・・・」という意味にもなります。 “hell”の部分を婉曲して”heck”と言ったりもします。最高に汚くするなら”f***”ですね。 “the hell”を疑問詞の後ろにつけて疑問文をつくることにより、感情を込めたりする方法がありますが、それはまた実際にドラマで出てきたシーンで紹介したいと思います。 エピソード2のパート2はここまで! また次回、最後のパートを解説します!“I hardly think so.”
“I don’t have this.”
“Archimedes would be so proud.”
“Great Caesar’s Ghost.”
“That’s ridiculous.”
“What the hell.”