こんにちは!
今回はリスニングの能力を向上させるトレーニング法、ディクテーションについてお話したいと思います。
ペラペラになる方法(リスニング基礎知識)の記事でお話したようにリスニングには3つのプロセスがあります。
ディクテーションではそのプロセスの最初のステップである「認識」のスキルを非常に効率良く鍛えることができます。
それでは具体的な方法を見ていきましょう。
ディクテーションの方法
ディクテーションとは聞いた音声をそのまま自分の手で書いて文字に起こしていくトレーニング方法のことです。
以下で詳しく説明していきます。
ディクテーションの教材
まず、ディクテーションにはリスニングの教材が必要です。
基本的には自分の使っている教材があれば、それを使っていただければ良いと思います。
ポイントとしては最初は少しやさしめな教材を選ぶことをオススメします。それととても大事なのはスクリプトがある教材を選ぶことです。
今もし特に教材をお持ち出ない場合は以下のサイトがおすすめです。
- VOA (初級〜中級)
- BBC 6 minutes English (初級〜中級)
- TED Talks (中級~上級)
ディクテーションの手順
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聞く
- ここでは手始めにまず音声を「聞き」、内容を理解します。TOEICなどの問題集を使う場合、まず音声を聞いてリスニングの問題を解いてからディクテーションを行うことをオススメします。
- ここでは手始めにまず音声を「聞き」、内容を理解します。
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聞いて書く
- 紙とペンを用意し音声を流します。
- 音声を聞きながら聞こえてきた単語を次々に書いていきます。
- 聞き取れなかったところは空白にしておきます。ディクテーションをする際は音声を最初から最後まで再生し続けるのではなく、1文や1節など区切りのいいところで止めて同じパートを繰り返すことをオススメします。
- 空白をなくせるまで同じパートを何度も繰り返します。
- 「もう無理、何度聞いてもこの空白は埋まらない!」、もしくは「もう完璧」となったら答え(スクリプト)を確認してください。
- スクリプトを見ながら答え合わせをします。赤など色付きのペンで間違ったところが目立つようにしてください。
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もう1度聞く[ここが重要!!]
- 答えがわかった状態でもう1度音声を聞きます。
- 自分の間違えたところに全神経を集中させながら聞きます。
- これは自分の頭に変革を起こす作業なので絶対に飛ばさない方が良いです。正しく聞き取れないということは、自分の頭の中にある「これだ」と思っている音声と実際の音声(あるいはネイティブの発音)に差があるということです。その差を埋めていくのに必要な作業がこれです。間違えのレベルにもよりますが、間違えたところは少なくとも10回は聞き直しましょう。複数の-sや過去形の-edなどは音声やスピーカーによってははっきり聞こえない場合も多いのでこういったものに関してはあまり執着しなくてもいいと思います。
- これは自分の頭に変革を起こす作業なので絶対に飛ばさない方が良いです。正しく聞き取れないということは、自分の頭の中にある「これだ」と思っている音声と実際の音声(あるいはネイティブの発音)に差があるということです。その差を埋めていくのに必要な作業がこれです。間違えのレベルにもよりますが、間違えたところは少なくとも10回は聞き直しましょう。
- そこまで完了したら、次のパートへ進みます。
以上がディクテーションの方法です。
ディクテーションはペラペラになる方法(リスニング基礎知識)の記事で紹介している音を正確に「認識」する能力を高めることができます。できるだけ毎日5分でもいいのでコツコツ続けることが大切です。ぜひ実践してリスニングの能力を改善させていきましょう!
次のステップの「理解」の能力を高めるトレーニング方法はコチラの記事で紹介しています。
ディクテーションに役立つツール
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音声再生
- 語学プレーヤー(音声のスピードを変えたり指定した部分だけをリピート再生出来たりするアプリです。)
- VLC(音声だけでなく映像も対応しています。現時点ではパソコンのソフトのみです。)
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その他
- TEDict (TED Talksでディクテーションをできるアプリです。)
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