[英語・外国語] 国際音声記号 IPAで発音を良くする

こんにちは!

あなたはIPAもしくは国際音声記号という言葉を聞いたことはありますか?

IPAを知っていると効率的かつ効果的に外国語の発音を学習することができます

今回はそのIPAについてお話します。

 

IPAとは?

IPAとはInternational Phonetic Alphabetの略です。

IPAとは全ての言語音声を文字で表すために作られた記号です。

/ɪŋɡlɪʃ/

こちらが例です。辞書などで発音記号を見たことがある人も多いと思いますが、これで”English”と読みます。

IPAの一覧表はコチラでご覧いただけます。

 

 

IPAを知るメリット

ではこのIPA、知っておくとどんなメリットがあるのでしょうか?

IPAは語学でとっても役に立ちます!

正確に発音できるようになる

まず1つ目のメリットとしては、IPAはあらゆる言語の音声を正確に表すもののため、IPAを知っておくと正しく発音できるようになります。(もちろん練習は必要ですが)

日本で販売されている外国語の教科書の中では発音をカタカナで表しているものが多く見受けられます。

先ほど使った例をもう一度使いますが、”English”は/ɪŋɡlɪʃ/と発音します。それがカタカナで表すとどうなるでしょう?

”イングリッシュ”ですね。日本語でイングリッシュと言った場合の発音記号はおそらく/iŋɡɯɾɪʃɯ/となるでしょう。(参考:wikipedia)

見た目が違うのはおわかりですね。IPAの/ɪ/ /ŋ/ /ɡ/ /l/ /ɪ/ /ʃ/ のそれぞれの音がわかっていれば正確に発音できます。

IPAを知らないと正確な発音はネイティブに発音してもらったり、教材のCDを聴いたりするしか方法がありません。しかしIPAを知っていれば、外国語を学んでいて知らない単語に出くわしたときIPAを見るだけで、正しく発音できるようになります。

 

IPAは世界共通

IPAは世界共通です。世界共通とは、言語に依存しないということです。例えば、先ほどの例の/ʃ/の音。日本語でいう「シュ」に近い音ですが、あなたが学習している言語がなんであろうと、IPAで/ʃ/となっていればその発音は「シュ」なのです。

これがIPAではなく、その言語の文字だと話は違います。例えば英語の”r”はIPAで表すと、/ɻ/(アメリカ英語)です。しかし、フランス語だと同じ”r”は、IPAだと/ʁ/、スペイン語で”r”は/ɾ/と発音されます。

お気づきになった方もいるかもしれませんが、先ほどのカタカナ表記で紹介した”イングリッシュ”に出てきた/ɾ/と、今紹介したスペイン語の/ɾ/は同じです。つまり音が理論上同じということです。スペイン語の”r”と日本語のら行の音は実際かなり似ています。(日本語はら行が母音に挟まれると/ɾ/となるようです)

このようにIPAを知っていると違う言語だとしても同じ発音のものに容易に気づくことができます。

例えば、僕はロシア語を学んでいますがロシア語の”p”は/r/と発音します。これはスペイン語の語頭の”r”と、”rr”の発音と一緒です。僕はロシア語より前からスペイン語を学んでいたので難なくこの発音を理解することができました。

以上にあげたのはすでに同一の音を知っていた場合の例ですが、知らないIPA記号に出くわした時もIPAはかなり役立ちます。

例えば、ロシア語の”ш”という文字は日本語の「シュ」の音と近いけどなんか違う。英語の”sh”にも近いけどなんか違う。そんな時IPAを見てみるとロシア語の”ш”は/ʂ/という音だとわかります。英語の”sh”、つまり/ʃ/とはやっぱり違いますね。

そこで先ほどのIPAの表を見てみると/ʂ/というのは摩擦音そり舌音だということがわかります。

「でも表を見ただけじゃ発音の仕方がわからないよ!」と思った方、大丈夫です。

摩擦音を見てみると他に/s/や/ʃ/がありますね。つまり「スー」や「シュー」などの仲間だということがわかります。そり舌音は日本語にはありませんが、アメリカ英語の”r”つまり/ɻ/が身近な例です。舌を後ろの方に引っ込めて出す音ですね。その舌を引っ込めたところで「シュ」のように摩擦を起こすように空気を通して発音すると/ʂ/を出せるようになります。

このように、もしそのIPAを知らなかったとしても知っている音を組み合わせることにより、正しい発音がわかるようになります。これもIPAのメリットのひとつです。

 

 

まずは英語からがオススメ

IPAはすべて覚える必要はありません。自分の学んでいる言語のIPAだけで大丈夫です。

ただし、IPAに慣れるためにまずは身近な英語から取り組んでみることをオススメします。

英語に出てくるIPAは学生時代に辞書や電子辞書を使ったことのある方なら発音記号として見たことがあると思うので大半は知っているはずです。

 

まとめ

特にネイティブみたいな発音を身につけたい!という方はがむしゃらにフィーリングで真似をするのではなくIPAを学んでみるといいと思います!

僕の場合、発音にはすごいこだわる方なのでIPAでまずは発音をしっかり学びます。

そのおかげか、iPhoneの音声入力はほぼ間違いなく聞き取ってくれます。

ぜひIPAを学んで、より正確な発音を身につけてください!

 

ライザップイングリッシュ


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