[英語・外国語] リスニングについて知っておくべき基礎知識

基礎知識シリーズのリスニング編です。

 

Listening Process

リスニングにのプロセスは大きく分けて3段階あります。

 

  1. 音声認知 (Recognition)
  2. 理解 (Comprehension)
  3. 解釈 (Integration)

 

それではそれぞれ具体的に見ていきましょう。

STAGE1: 音声認知 (Recognition)

ここでいう「音声認知」とは外国語の音を正しく知覚することです。例えば “dog”と聞いたときに”dig” や “dot” ではなく、正しく “dog”と聞き取ることができるということです。このプロセスは基礎の基礎です。これができなければ次のステップへ進むことはできません。

 

STAGE2: 理解 (Comprehension)

次のプロセスは「理解」です。ここでは聞いた音を意味へと繋げていきます。つまり、”dog” と聞いたときに [イヌ]という概念へ瞬時に繋げるということです。(注意していただきたいのは、この[イヌ]というのは必ずしも日本語の「犬」ではないです。人によってイメージは違うかもしれませんが、人懐っこくてふわふわしていていつも舌を出しているあの[イヌ]という概念です。通訳者や翻訳者を目指すのでない限り、最終的には日本語を介さずに外国語を理解することが理想です。そのためにもこのことを理解しておくことは非常に役立ちます)。正しく個々の音を認識できたとしてもスムーズにその音と意味を繋げることができなければ、相手の言っていることは理解できません。

 

STAGE3: 解釈 (Interpretation)

最後のプロセスは「解釈」です。一見、2つ目の「理解」と何が違うの?という感じですよね。違いはと言いますと、「理解」とは耳から入ってきた言葉を言語的に理解することで、「解釈」とは話し手の”意図”を読み取ることまで含まれます。例えば、話し手が”It’s cold.”と言った場合、意味は「寒いですね。」ですよね。それに対して”Yes, it is.”(そうですね。)とも返せますし、もしかしたら相手はあなたに暖房をつけて欲しいと遠回しに言ってるのかもしれません。相手の”意図”を理解するとなると、言語外の情報が必要になってきます。それにはその場の状況、会話の参加者、目的、話し手との関係性などなど含まれます。

最後のプロセスに関しては純粋なリスニングというよりコミュニケーションとして必要なプロセスといった感じですね。

 

以上がリスニングの3つのプロセスです。リスニングにおいてどれが欠けても話者のメッセージを正確に理解できません。そのため、それぞれのスキルをトレーニングしていくことが重要です。

スキルごとのトレーニング方法は以下で紹介しています。

 

参考文献:

Rost, M.(2005).L2 Listening. In E. Hinkel(Ed.). Handbook of Research in Second Language Teaching and Learing. Mahwah, NJ: Lawrence Erlbaum.

 

 

ライザップイングリッシュ


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA